車輪の国、向日葵の少女 感想

フラッシュメモリを忘れてしまってやることがない。
恐るべし、パソコン社会。
しょうがないので感想でも書こう。


車輪、実は少し前に終わらせていたりする。
ErogameScapeで高評価なこのゲームだけど、今までなかった法律を取り上げて社会の理不尽さとかを題材にした新しいストーリー。


基本的に文系では文学や神話や伝説、理系では生物や理論物理を題材にしたものが多いような気がしますが、最近では音楽とかも結構増えてきて、「群青の空を越えて」では経済学を取り上げたりしてます。
なので車輪をやってみると、ここで法律が出てきたか、といった感じ。
といってもこういうゲームで扱われると、万人が感覚的に理解できる抽象論に終わるんだけど。


大筋としては犯罪人を収監したり処刑したりする刑罰ではなく、生活に制限を設けて更生させるという教育刑の法律が施行されている世界で、
主人公は犯罪人を監視指導する役目を持つ高等人の試験を受けていて、その最終段階として実際に犯罪者を更生させていく、というスタンスで進む。


ギャグとかテキストは同人上がりとは思えないような上出来。
読んでいて飽きなかったし、音楽も良かった。
ただちょっと中だるみしてしまうような部分はあったけど。
トリックも、まあネタ自体は無理があるかなと思わないでもなかったが、見せ方はすばらしかった。


シナリオもテキストもグラフィックも良い出来の作品だったけど、惜しむべきはその最後。
あの尻切れトンボのような、ご想像にお任せします的な終わり方はないんじゃないかと思う。
時間がなかったのか、わざとなのかは分からないが。
これはファンディスクの悠久の少年少女にも言えることだけど、こっちは本編に合わせたんだろう。
ついでに言うと、このファンディスクは内容からいって本編と統括するべきだった。
だとするとやっぱり時間がなかったみたいだな。
エロゲーマーなんて待たせておけば良いんだから時間をかけてじっくり作ってほしいものだ。
終わりよければ全て良しとは言うが、逆に終わりが悪いと非常にすっきりしない。
すっきり感がほしい人には少し辛いかも。
まあ無いものはしょうがない。
フリスクでも食って持ちこたえよう。


ただ5年とか待たせるのはやめた方が良いと思うが。
サクラノ詩とか、まだお気に入りに入ってるけどホントに出るの?w